履歴書の書き方
求職活動には、「履歴書」と「職務経歴書」が必要です。良くできた履歴書・職務経歴書は、書類選考をパスして面接に進めるかどうかの決め手となります。大勢の応募者の中から選ばれる為の「有力な武器」となるものを作成しましょう。
履歴書
学歴 | 高等学校から始めます。学校名、入学年月、卒業年月、学部、学科、取得単位、履修内容を明確に記述します。海外語学留学経験もここに記入します。 |
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資格 | 語学検定、会計関係資格、IT、電子・電機関連の技術系資格等、長所をアピールできるものを記載します。 |
職歴 | 簡潔にわかりやすく記載します。詳細は別途職務経歴書にまとめるため、ここでは概歴を述べます。入社・退社年月日とポジション/タイトルと主な職務を一行程度でまとめましょう。 |
その他 | 一般技能、 語学力、パソコンスキル(使用可能なOA機器・ソフト名・入力速度等)、もしあれば賞罰などを項目別に記載し、最後に特技および自己PR を簡潔に述べます。 |
英語・中国語の履歴書 | 語学能力が高い人は、該当する外国語で作成した履歴書・職務経歴書を準備します。 |
職務経歴書
職務経歴書は書き方次第で強力な武器になります。自分の経験した業務内容を詳細かつ明確に記載し、人事担当者にアピールするものを作成することが重要です。具体的に扱った製品種類や成果、数字の変化を記載することで、読む人にイメージしてもらえる記述にしましょう。ここでは主要な職種ごとに職務経歴書の書き方のアドバイスをご紹介します。
営業 | 目標達成の数字を具体的に示し、実績を理解してもらうことが重要。売上げや粗利益のみではなく、対前年比などの率で示すとわかりやすい。また、扱っていた地域と商品の具体的な特徴、顧客の層や具体名、自分が開拓した販売方法やルート、クレーム処理の方法など、改善点と合わせて説明する。マネジメント職にあった場合は、部下の人数やチームとしての目標達成率などを記入する。 |
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生産管理 | 担当業務と、その業務がカバーした幅について、生産計画作成、購買管理、在庫管理、工程管理、基準情報管理、SCMなど、具体的に明記する。また、業務に関連して発生した他の部署との調整業務なども述べる。生産管理の手法についても実践しているものや講習会などに参加して知識を得たものについては記載する。他の工場との連携業務や出張などについても期間や場所と共に内容を述べる。 |
生産技術 | 担当業務の種類(ソフト・メカ・機構・科学など)と、担当業務の幅(開発部所との調整・工程設計・設備検討・条件検討など)を明確にする。また担当部署の人数や組織上の位置関係も説明を加える。その他、設計などを担当した場合は使用CADの明記、またコスト管理や調達管理経験があればそれらも加える。工場立ち上げプロジェクトなどを担当した場合は、出張場所や駐在期間などを明記する。 |
品質保証 | 担当した品質保証の段階(初期段階、量産前、出荷前、出荷後など)を明確にし、それに付随する業務の幅を説明する。出荷後の品質管理保証の場合、クレーム対応や客先検査などがあれば明記する。使用経験のある分析機器や検査法、解析ソフトなどを記載する。また、不良率の削減など具体的に数字で示せるデータがあればよいアピールとなる。 |
購買・物流 | 担当業務の内容について、具体的に項目を挙げて説明する。単に発注業務とするのではなく、扱った部品、製品の具体的な種類、規模、自ら新規に開発したサプライヤーがあるか、またその際、サプライヤーの工場監査から選定・コストの交渉、納期管理等幅広く行った経験があるかなどを述べる。業績としては年間の購買額、納期短縮、コストダウン実績などを具体的に数字であげることができると一番良い。 |
経理 | 実務経験を箇条書きにして、説明があれば加える。項目例は、仕訳、伝票起票、売掛・買掛管理、月次・中間・年次決算、連結決算、税務申告、原価計算、有価証券報告書、株式公開業務、監査、英文経理など。また、肩書きとは別に職務上のポジションについて説明を加える。管理職の場合は部下の人数も明記。簿記、税理士科目、米国CPAなど、取得した資格を列記する。改善点や合理化、効率化の実績があればその旨も記入する。 |
秘書・事務・アシスタント | 所属部署の人数に始まり、電話対応など基本的な業務も含めて記載する。アシスタント職の場合は、何名のサポートに付いたか、具体的に任されていた内容は何かを明確にする。秘書業務は一人についたのか、グループの場合は何名に付いたのか、また上司は日本人か外国人かも説明する。英語力、PCスキルなどの具体的な能力について述べる。人間関係を重視される職種なので自己PR欄を設けるとよい。 |